書評


株式会社武蔵野は東京都小金井市に本社を置く、環境クリーニングサービスなどを展開する地域密着型の企業である。そして、株式会社武蔵野は、2000年度、2010年度「日本経営品質賞」を、2001年度「経済産業大臣賞」を受賞するなど、日本を代表する優良企業として、最近注目を集めている。また、2001年から同社の経営のしくみを紹介する「経営サポート事業」を展開。指導企業のうち、「5社に1社は過去最高益」「13年連続倒産企業ゼロ」を達成するなど実績を上げている。

そんな同社が経営の根幹に掲げているのが「環境整備」だ。簡単に言うと「朝30分の掃除」だが、この「環境整備」こそが、かつて"落ちこぼれ集団"と揶揄された株式会社武蔵野を優良企業に変えた秘密である。そして、『朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる! 』は、同社が根幹に掲げる「環境整備」のしくみを、そして「社員の価値観がそろう」理由が書かれた本である。

では、「環境整備」とは一体なんなのか?掃除とはどう違うのか?本書には以下のように書かれている。

ところで、本書によると、環境整備の「整(整える)」には「二つ」の意味があるという。「整理」「整頓」である。
(小山昇著『朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる! 』より P73)


では、「整理」と「整頓」ではどちらが先だろうか?「整理整頓」という言葉があるように、「整理」が先と著者は言う。なぜなら、必要なものと不必要なものが混在して、モノがあふれている状態では「いつでも、誰でも使える状態に保つ」ことができない。したがって、整頓をするには「整理」を先に行う必要があるのだ。

そして、著者はこのようにも言う。「捨てた人」ほど結果を残していると!あれもこれも手を出しているうちは成果が出にくい。「やらないこと」を徹底するから、「やっている」ことにエネルギーを集中できる(本書より P81)。だからこそ、「捨てた人」ほど結果を残しているのだ。

「やらないこと」を徹底することによって、そして「やっている」ことにエネルギーを集中させることによって結果を残した企業が本書の後半で紹介がされている。それらの企業は、「物流」「建設」「自動車販売」「飲食」と多種多様に渡っている。

本書に紹介されている企業は、「環境整備」を取り組み始めた当初は「このままではダメだ!」と思っていた企業が多い。しかし、「ダメなところを潔く切り捨て、自社の長所を伸ばしていく」ことを目指したからこそ成果を残すことができたと思う。「いまを捨てる。未来を拓く」(本書より P227)だ。「捨てる」からこそ「やるべきこと」に集中ができる。僕も本書の巻末にある「環境整備 基本5ステップ」を実践しながら未来を切り拓いていきたいと思う。
※本書はダイヤモンド社・寺田さんより献本いただきました。

朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる! 

関連書籍



目次

 第1章 なぜ、どん底を見た会社が短期間でV字回復したのか?
 第2章 「掃除」と「環境整備」は、どこが違うのか?
 第3章 「朝一番の掃除」は、最強の社員教育である
 第4章 嫌がる社員をどうやる気にさせるか?
 第5章 「朝一番の掃除」で、ガラリと生まれ変わった全30社を一挙公開!


【次回予告】 気になる方は登録を!→ follow us in feedly
次回は、友人からお借りした『瞑想のすすめ-頭の中を整理すれば、こころと体に「うれしいこと」たくさん 』のレビュー記事を準備中です。もしかしたら、別の話題をかくかも?次回もお楽しみに!


ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ITが苦手な事業主やブログ運営者のためのメルマガ! 登録はこちらをクリック!