2014年12月1日21時にTBSにて月曜ゴールデン特別企画『全盲の僕が弁護士になった理由~実話に基づく感動サスペンス~』が放映された。このドラマは、『全盲の僕が弁護士になった理由』の著者である全盲の弁護士・大胡田誠さんがモデルとなっている。

松阪桃李さんが演じる大河内健介は全盲の弁護士。小学6年生で視力を失ったところ、町の弁護士事務所に勤務するところ、奥様もまた全盲であるところなどのドラマの設定は、『全盲の僕が弁護士になった理由』で書かれている内容を忠実に再現している。

以下に、ドラマのあらすじを記載したい。

弁護士・大河内健介(松坂桃李)。弱い立場の人たちの助けになりたいと、全盲ながら司法試験を突破し、弁護士資格を取得。現在は皆川(山本圭)が所長を務める弁護士事務所で、アシスタントの美智代(戸田恵子)のフォローを受けながら、弁護士活動に勤しんでいる。家では同じく全盲の妻・奈津美(南沢奈央)と、間もなく生まれてくる子どものためにつつましく暮らしている。

そんな健介に、離婚調停の依頼が来た。依頼主の聡美(星野真里)は健介が全盲であることに不安を抱くが、健介は聡美の様子を敏感に感じ取り、一度、自分の裁判を傍聴しないか、と誘う。健介の裁判を見た聡美は、全盲でも裁判を闘う健介に好感を持ち、自分の離婚調停を健介に任せることに。聡美は、夫・和哉(眞島英和)からの暴力に耐えられなくなり、別れたいと言う。何度か聡美と会った健介は、暴力を受けた際の診断書や暴力を振るわれた時の録音など、和哉から暴力を受けたことを証明できるようなものはないか?と聞く。

同じ頃、健介は事務所の先輩の山岡(佐藤二朗)から、「被告人も事実は認めているし、難しい事件ではないから」と言われ、ある殺人事件の弁護を担当するよう指示される。それは、ある工場の社長・前田(螢雪次朗)が亡くなった事件で、容疑者として捕まったのは前夜前田と言い争いをしていた従業員の雅樹(太賀)だった。雅樹自身も前田と口論になり殴ったことは認めている。健介は罪状を「殺人」ではなく「傷害致死」として争うつもりで雅樹に接見するが、雅樹の態度は、どことなく投げやりだった。健介は美智代とともに雅樹の両親に会ったり、事件現場となった工場を訪れて事件の詳細を把握しようとする。そして前田の息子・太一(松田洋治)に会い、雅樹の両親からの謝罪を受けてもらうよう頭を下げるが、足が縺れて土下座した格好になってしまった。その様子を第三者に撮影されてしまう。「目の不自由な弁護士を土下座させる被害者の息子」という写真の構図だけで相手のイメージを悪くしかねない行動に、「軽率だ」と皆川は健介を叱責する。

さらに、聡美から連絡が入り、依頼した離婚調停を取り下げると言われる。自分に落ち度があったのか?と落ち込む健介。それでも健介は、何か手がかりがないかと、美智代と工場に向かう。そして事件が起こった同じ時間まで工場に残り、現場の様子を把握しようとする。改めて雅樹に接見した健介は、供述調書と雅樹の発言との食い違いを指摘。実際に事件と同じ時間に現場にいて聞いた感覚をもとに、雅樹は前田を殺していないのでは、と雅樹に問いかけた。健介は「殺人罪」ではなく「傷害罪」で争うためには真犯人を探せばいいと考え警察に出向くが、けんもほろろに追い返される。しかし、刑事の神田(小澤亮太)から工場の従業員である志村(泉谷しげる)も前田と意見が衝突していたという情報を得る。やはり雅樹以外に、真犯人がいるのでは・・・!? 健介は再度工場に行き、志村に仕事のやり方を教えて欲しいと頼む。そして、従業員が使う工具を手にした健介は、ある違和感を覚えるのだった。

後日、裁判に出廷した健介のもとに、傷を負った聡美が訪れた。聡美は健介たちに、離婚調停を取り下げた本当の理由を語る。夫・和哉に殴られた様子を録音するためだった、と。しかし健介は、聡美が醸し出していた"ある匂い"を感じ、彼女の本心を探りかねていた。

再び和哉の元を訪れた健介と美智代は、聡美との離婚を承諾するよう説得する。しかし和哉はなかなか首を縦に振ろうとしない。そんなとき、皆川から電話が入った。



実際にドラマを見て強く思ったことがある。それは、主演の松阪桃李さんが素晴らしかったことだ。



目を見開きのままでないといけない。ぶつかりそうになっても反射的に手で防御してはいけない。健常者が気づかないささいなにおいや触感の違いを見分ける細かい演技など、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛 』では準主役ともいうべき黒田長政役を演じる合間の全盲の弁護士役の役作りは大変であったことは想像に難くない。全盲の弁護士役という役柄は難しかったと思う。しかし、松阪さんの全身全霊の見事な演技で、見ている僕もドラマにより引き込まれていった!恐らく、大胡田誠さんも同じように、優しくかつ全身全霊で依頼人に接していっているのだろう。

同ドラマのモデルとなった大胡田誠さんの著書『全盲の僕が弁護士になった理由』には、大胡田誠が全盲になったときの心境、弁護士をめざそうと思ったきっかけ。奥様との出会い、そして結婚。弁護士としての心構えなどが綴られている。是非、本書もご覧になっていただきたいと思う。大胡田誠さんが使っている道具など、そこにはドラマに登場したワンシーンを思い出すエピソードにあふれているはずだ。



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