書評


「ビジネス書ってつまんない......」と思っている方も多いのではなかろうか?その要因としては「著者の言っていることがよく分からない!」があげられる。ビジネス書には、
 ・著者が持っている知識やノウハウ、あるいは体験などを書籍を通じて読者に伝える
という目的がある。しかし、なかには専門書のように難しい文章で書かれているビジネス書も多く存在するので、そう感じることも仕方がないと思う。

だが、ビジネス書にも面白い本がたくさんある。目からウロコが落ちるようなノウハウや、心揺さぶられるような著者の体験を本を通じて知ったとき、「おお!」と感動することが多々あるのだ。知識の吸収だけでなく、著者の原体験を読書という「著者との対話」を通じて「揺り動かされた感情」を大事にしながら読んでいこうと提案しているのが、本書『一冊からもっと学べる エモーショナル・リーディングのすすめである。

では、本書のタイトルとなっている「エモーショナル・リーディング」とは何か?本書には、「エモーショナル・リーディング」について以下のように書かれている。

「エモーショナル・リーディング」を実践するには、
 1.対話読書
 2.エモーショナル・メモ
 3.エモーショナル・アウトプット
という3つのステップを実施する。それぞれのステップの概要については以下を参照してほしい。
 

 

それにしても、本書の書いている内容にかなり共感した!また、「読み方が似ているなあ~!」と思った部分も多々あった。特に"ビジネス書を楽しめない人がハマる「落とし穴」"には、「自分も陥っているかもしれないな~!」と思うことが記載されていた。

特に「1.読んだだけで満足してしまう」にはドキっとした。以前はメモも取らずに読んでいたため、読み終わった後に「いい本だったなあ!これで少しはデキる人になったかも?」と思っても、いざ実践しようとすると「あれ?どんな内容だったっけ?」と思うことも多々あった。「このビジネス書から得たものを自分の仕事や生活にどう活かすか」という視点が欠けていたのだ。

また、「1.読んだだけで満足してしまう」ということを振り返ってみたとき、「2.多読が目的化している」ことにもつながっていることにも気づく。多くのビジネス書を読むことが目的となっているため読むことに一生懸命となってしまい、ビジネス書を楽しむという視点が欠けている。本書でいう受け身一方の読書だ。ビジネス書を読んだ後に内容が記憶に残っている場合は、感情が動かされたときだ。感情が動かされたところをメモを取ることで、記憶にも残る。また、ビジネス書を楽しむことができる。単に読むことに一生懸命になっているときには記憶に残らないことも多い。

その一方で、「ブログを通じて誰かに伝える」ということを意識していることが、ビジネス書の内容の理解を助けていることにも気づく。アウトプットを意識すると、「著者が伝えたいことは何か?」「本書でポイントとなるところはどこか?」ということを意識しながら読むことにつながる。本書の内容をブログですべて伝えることは無理なので、必然的に、伝えるべき個所を絞り込まざるを得ない。そのとき、「自分は何を伝えたいのか?」ということを意識することで、いろいろな角度から自分なりに内容の理解を深める努力をしていることにも、本書を通じて気づかされた。

とまあ、本書を読みながら自分のビジネス書の読み方を振り返ってみたが、僕がビジネス書との向き合い方を考えるにおいても、本書の内容は、かなり参考になった。

「ビジネス書なんて、楽しんで読むことができない!」と思う方は、是非、本書を手に取って読んでみてほしい。本書の読み方をちょっと実践して、著者の原体験と共有しながら「対話」と「感情」を意識して読むだけで、きっとビジネス書を読む楽しさが広がるはずだ!

 


本書のポイント


・「著者との対話」と「感情」を意識しながら読むことで、受け身一方の読書ではなく、本から受けた刺激によって自ら考える読書が」できるようになる。

・「エモーショナル・リーディング」とは、「対話」と「感情」を意識する読書法である。

・読書とは本を通した著者との「対話」である。

・「エモーショナル・リーディング」は、以下の3つのステップで構成される。
 ①対話読書
 ②エモーショナル・メモ
 ③エモーショナル・アウトプット

・「誰かに伝える」という前提で、読了した本の内容を再確認していくと、理解はより深いものになる。



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目次

 はじめに
 第Ⅰ章 楽しむことで学びは変わる
 第Ⅱ章 本と対話する「絵も―ショナル・リーディング」
 第Ⅲ章 「エモーショナル・リーディング」実践編
 第Ⅳ章 もっと読書を楽しむための5つのこと
 第Ⅴ章 ブックナビゲーター矢島の「僕の読書を変えた一冊」
 おわりに
 
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現在、『時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?』の書評を準備中です。それでは、次回もお楽しみ!


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