書評


「子どもがお友達にすぐ暴力をふるってしまう」
「ちょっと思い通りにいかないことがあると、すぐかんしゃくを起こしてしまう」
「いやなことがあると、すぐいじけたり、クヨクヨする」
・・・・・・

子育てに、悩みはつきものだ。僕も一児の父ではあるが、子どもと格闘をしながら子育てをやっている。しかし、時には「こうすればよかった!」と思うこともたくさんある。

しかし、子育てに関する悩みを抱えたとき、適切なアドバイスをくれる相談する相手がなかなかいないのも事実だ。それゆえに、子育て中に悩みが発生したとき、適切な対応ができずにずっと悩み、時間だけが過ぎ去っていくことがしばしば発生する。

本書『
世界に1つだけの子育ての教科書 』は、今注目の教育者である奥田健次さんが
1.暴力・暴言・物壊し(→第1章)
2.グズグズ&いじける(→第2章)
3.トイレ問題と偏食(→第3章)
4.ほめる&叱るのルール(→第4章)
5.過保護・過干渉
といった子育ての悩みに対して
・子育てに関する悩み
・絶対やってはいけない3大NG行為
・処方せん
といった構成で先にあげた5つの子育ての悩みに答えた内容となっている。

それにしても、驚きの内容だ。本書には、今まで「良い」と思っていた行為がNGだったり、「NG」と思っていた行為が良かったりと、今までの常識がかなり揺さぶられる内容が書かれている。しかし、行動分析学に基づいた本書の説明を読むと、大いに納得してしまうのだ。

具体的に、「グズグズ&いじける」悩みを例に見てみよう。

例えば、「弱音に対して励ましを与えること」は、一見、対応としては良さそうに見えるが、著者によるとNGだそうだ。その理由は、そのような行動を取るには何か原因があり、そしてその原因は全然別のところにあるからだ。もしかしたら「弱音を吐く」ことの本当の理由は、「注目を集めることができるかもしれない」「行動を回避できるかもしれない」といったものかもしれない。それらの真の理由を事実から捉え、真の理由に対して適切に対応しなければ、ムダな努力に終わってしまうことが多い。そのため、本書では以下に記載したポイントを理解し、『行動バイパス道路計画図』や『スモールステップの原理』を念頭におきながら『まごころ行動査定法』を使い、こどもの"こころを探る"ことが重要となる。

そんな内容の本書ではあるが、本書に書かれている対応法を見ると、結構厳しい内容が書かれている。下記に書いた引用を読むと、その厳しい内容の一端が分かると思う。

もちろん、これらは当然根拠があり、そして著者が実証してきた内容でもある。これらの対応の根拠については本書に書かれているのでそちらを読んでいただきたい。

ところで、奥田健次さんはなぜこのような厳しい内容を本書に書いているのか?著者の想いが以下の文章に表れているので紹介したい。
 

子育てに関する今までの常識が覆される方法論が書かれているだけに、読むとビックリするかもしれない。しかし、著者がこれまで何度も実践して実績をあげてきた方法ばかりだ。「菜子と教授の会話」を通じて、今までにない教育法のエッセンスを吸収してはいかがだろうか?

※本書はダイヤモンド社・寺田さんより献本いただきました。



本書のポイント


・暴力、暴言の最善の策は、「隔離」。

・脅しではなく、『やりたければどうぞマインド』で。

・「生きていてもしょうがない」という言葉は「暴力」とみなそう。

・暴力を振るわずに、強制的な退場を促す『タイムアウト法』が有効。
 ただし、専門家の監督が必要。

・『行動バイパス道路』や『スモールステップの原理』を念頭に置き、『まごころ行動測定法』を使って子どもの"こころ"を探ろう。

・約束とルールは「時間」と「距離」を意識する。「心構え」や「心がけ」とは無関係。


・日常的な暴力が止まるコツは、体験して行動の結果に責任を伴わせる!参加し続けること。

・「後ろめたさ」「後悔」「後味の悪さ」「気まずさ」を早目に体験させる。『やりたければどうぞ』マインドが大事。

・ルールを使わずに行動を変える。「ねばならないルール」とはオサラバする。

・イネイブリングとは、「ある行動ができるような状況をつくってしまうこと」。

・小学生のうちに「破産の経験」をさせることが大切。

・子どものインターネット利用は、飲酒や禁止薬物と同じと考えよう。

・年齢の小さいうちに生活習慣をつくっておく。少なくともティーンエイジャーになる前に。

・曜日や時間を決めて役割を持たせる。親があれこれ条件を出して動かすのではなく、子ども自身が自分からやるように仕向けよう。


関連書籍



目次

 プロローグ 「ストレス悪玉説」は100%ウソです。
 第1章 子どもの「暴力・暴言・物壊し」に、絶対これはやってはいけない
 第2章 「グズグズ&いじける」悩みは、一瞬で消える
 第3章 トイレ問題と偏食を一発で直す方法
 第4章 「ほめる&叱るのルール化」をやめると、自分からやる子に変わる
 第5章 「過保護・過干渉」の子育てが、あなたの子を腐らせる
 エピローグ 「嫌われたってイイじゃないか」
 あとがき
 参考文献
 
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次回は僕が主催するイベントの結果報告を行う予定です。それでは、次回もお楽しみ!


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