僕の周りでは、落語が密かな人気となっている。

例えば、僕が懇意にしている池袋の天狼院書店には落語部があり、多くの友達が落語を楽しんでいる。また、Facebookの投稿を見ても、落語をはじめとした古典芸能を見に行ったという僕の友達の投稿をよく見かける。

そんな密かな落語人気の中、「落語からビジネスノウハウを学ぼう」というビジネス書が登場した。それが今回紹介する『ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?』である。

著者は、人気放送作家の石田章洋さん、そして、著名なビジネス書作家の横山信治さん。実はお二人とも、落語家に弟子入りし、落語家修行の経験を持つ。

ところで、本書を見ると、興味深いデータが掲載されていた。年収1,000万円以上のビジネスマン679人に調査したところ、43,8%が「落語が好き」と回答している(出典:「プレジデント」2011年10月3日号)。ビジネスエリートともいえる年収1,000万円以上のビジネスマンがなぜ落語を聴くのか?そこには以下のような理由があるからだ。


理由1:笑いは”究極のスキル”である
→ユーモアセンスは優れたリーダーの必須条件、笑いを制する者がビジネスを制す!

理由2:落語から”話し方”を学んでいる
→演説の名人、小泉進次郎氏をはじめ、多くのエリートが落語に学んでいる!

理由3:落語で”文章力”を磨いている
→落語の構成はきわめて論理的、落語から文章の型、論理的構成を学ぶ!

理由4:落語で”ストレス解消”している
→落語で笑えば、日々戦うエネルギーが養える!

理由5:落語で”脳トレ”している
→落語を聴くと脳が活性化する!

理由6:落語から”スマートさ”を学んでいる
→さりげない身のこなし、”粋なはからい”が身につく!

理由7:落語から”生きる智恵”を学んでいる
→学校では教えてくれない「世渡り力」がものをいう!

理由8:落語を聴いて”自己承認”している
→落語とは業の肯定、ありのままを認めよう!

理由9:落語から”懐の深さ”を学んでいる
→懐が深く、度量が広い、人間の「器」が広がる!

(石田章洋/横山信治著『ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?
より P61

最近のビジネス書の傾向として、タイトルに「ハーバード式」「マッキンゼー式」といったように世界的に有名な大学やコンサルティングファームをつけるケースが多い。確かに、世界的に有名な大学やコンサルティングファームをタイトルにつけることで、書かれたノウハウに対して信頼度も増すだろう。しかし、我々のビジネスの主戦場は日本である。日本のビジネスの現場を見ると、「ハーバード式」「マッキンゼー式」といったノウハウが日本の「現場」には相容れないことが多々あるのも事実である。

本書のテーマは「落語から学ぶ」である。落語は、日本の中で長年育まれてきた「伝統芸能」である。先にも書いた9つの理由から、落語からはビジネススキルとして活かせる要素が多々含まれている。注目の若手政治家である小泉進次朗議員などが落語を好むのは、「日本人ならではの生きる知恵を落語から学ぶことができる」からであろう。僕も落語が好きな人間ではあるが、改めて落語の奥深さを認識した次第である。

そんな「日本人ならではの生きる知恵やビジネスのノウハウを学ぶコンテンツ」として落語に注目し、最近の傾向とは一線を画したビジネス書として出版したことに対して、著者である石田章洋さん、横山信治さん、そして担当編集者の着目点の高さには素晴らしいのひと言に尽きる。内容も素晴らしいこともあり、思わず「落語を聴きに寄席に行ってみようかな?」と思ってしまった。

最近の傾向とは一線を画した本書を、是非、読んでみてもらいたい。本書を読み、落語を聴いたら、「落語から人生を学べる」ことを実感するはずである。
 
 ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?


関連書籍




目次

 はじめに なぜ「世界のエリート」に学んでもうまくいかないのか?
 第1章 なぜ、落語好きにエリートが多いのか?
 第2章 ビジネスパーソンの悩みNO.1“人間関係”の悩みは落語に聞け!
 第3章 落語に学ぶ“伝え方”メソッド
 第4章 落語が教えてくれた“成長”“成功”のルール
 第5章 落語家の生き様に学ぶ“覚悟”の磨き方
 おわりに 落語が教えてくれたこと
 巻末資料 ビジネスパーソンのための落語入門ガイド
 

【次回予告】
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次回もお楽しみ!


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