とある目標を達成しようと思ったとき、そこには理想と現状とのギャップが存在する。そして、そのギャップは、ときには人を不安や恐怖に感じさせる。時には失敗という結果に大きく凹むこともある。しかし、凹んだ状態から立ちあがり、不安や恐怖とうまく付き合いながら目の前の「壁」を乗り越えて行ったとき、自分の理想に一歩近づくことができる。そんな凹んだ状態から立ちあがる力を身につけ、不安や恐怖をエネルギーに変えるために必要なエッセンスを書いたのが、本書 凹んだ数だけ強くなれる29の法則 』である。

ところで、「レジリエンス」という言葉を聞いたことがあるだろうか?僕も初めて聞いた言葉だ。実は、この「レジリエンス」こそ、本書のキーワードである。このレジリエンスは「凹んだ状態から立ちあがる力」を意味する。「凹んだ状態から立ちあがる力」を身につけ、使いこなすためのコツを身につけるためにはどうすれはいいのか?それが本書の伝えたい要諦である。

先に、「レジリエンス」とは「凹んだ状態から立ちあがる力」と書いた。「凹んだ状態から立ちあがる」と聞くと、「強靭な精神力」が求められると思いがちだが、決してそんなことはない。著者の金森秀晃さんが考える「レジリエンス」とは以下の通りである。


  さて、私が考える「レジリエンス」とは何か。

 それは相手を威嚇するファイティングポーズを取るような強さでは決してない。我々人間が生まれつき持っている自然体のしなやかな強さである。

 では、自然体の強さとは何か。それは与えられた役割のため、もしくは目的や必要性のために、今ある生命力を活かし切った人間の強さだと思う。その意味でいくと、レジリエンスとは、「与えられた命を使い切る際に放つ生命体としての強さ」ということなのかもしれない。あるいは身近な言葉で言いかえると、自然治癒力とか、免疫力を高める力と言ってもいい。

 私は心理学者でも研究者でもないが、一つだけ、確信を持って言えることがある。それは、「自然体の強さというものは必ず誰もが持っている」ということだ。

(金森秀晃著『凹んだ数だけ強くなれる29の法則
より P26~P27

ここでのポイントは「しなやかさ」だ。一つ想像して欲しい。例えば、「硬いブロック」と「やわらかいボール」の2つがある。これを2階から落とすとどうなるだろうか?「硬いブロック」は、地面に接するときにそれぞれの力が反発しあい、結果、ヒビが入ってしまう。「やわらかいボール」は、地面に接するときに地面の力を吸収し、結果、ボールは跳ね返る。受ける力を利用するような感覚だと「レジリエンス」を捉えている。

ところで、本書に書かれているレジリエンスを発揮するための「29の法則」とは何か?それは、以下の29である。


01.思い込みに気づく
02.困難に歩み寄る
03.感情のフタを開ける
04.過去を受け入れる
05.絶望を受け入れる
06.人生を「芝居」と捉える
07.モヤモヤを書きだしてみる
08.困難の素顔を知る
09.不安を手なずける
10.明日の自分を信じる
11.誰かのためにやってみる
12.強がることで状況を変える
13.ありのままの自分を受け入れる
14.感情日記をつける
15.感情を解き放つ
16.不安を受け入れる
17.自分の弱さを受け入れる
18.変えられないものを手放す
19.優先順位の高いものに集中する
20.やったことがないことをやってみる
21.今すぐできることを探す
22.自分のスタイルを捨てる
23.最悪の事態を想定する
24.失敗から学ぶ
25.完璧主義をやめる
26.修正を前提に動く
27.理不尽の中に「理」を見出す
28.死から今を捉える
29.何でもない当たり前に感謝する

(金森秀晃著『
凹んだ数だけ強くなれる29の法則 』より )


これらを見ると、29の法則は難しいものではなく、「ほんのちょっとした心持ち」であることが分かる。そして、そのために必要なのが「自分との対話」である。 そして、自分との対話を通じて目の前の壁に近づくことで「ゴールに近づく階段」になっている。そして、乗り越えることで、一歩「上」に登ることができるのだ。壁に身構えるのではなく、壁に近づく「しなやかな」気持ちを与えてくれる。そんなコツが本書の29の法則には書かれている。
 
環境の変化が著しい現在は、まさに「レジリエンス」が必要とされる時代である。だからこそ、本書の「レジリエンスを養う技術」が「しなやかさ」を養い、「自然体の強さ」をもたらしてくれるキッカケとなると思う。


目次

 第1章 レジリエンスとは?
 第2章 恐怖をコントロールする
 第3章 立ち向かう意志を強化する
 第4章 自分を知ることで立ち向かう準備を整える
 第5章 実行可能な小さなことに集中する
 第6章 何度も何度も立ち向かう
 第7章 レジリエンスの実践に役立つトレーニング  

【次回予告】
 気になる方は登録を!→
follow us in feedly 
次回もお楽しみ!


ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ



 

ITが苦手な事業主やブログ運営者のためのメルマガ! 登録はこちらをクリック!