「なにから手をつければいいのか分からない!」
etc......
仕事いろいろと降りかかって来ているとき、特に忙しいときはこんな思いをすることが多いと思う。
僕もそんな思いにさい悩まされていた。
しかし、いろいろな本を読み、エッセンスを学び、実践することで「思考の整理法」のコツを自分なりに身につけることができたと思う。
そのコツとはとにかく「見える形にする」ことだ。
複雑な状態のままだとどこから手をつければいいのか分からない。
見える形にできれば、「何が問題なのか?」「どこから手をつければいいのか?」が見えてくる。
では、見える形にするにはどうすればよいのか?それは、以下がポイントとなる。
①区分けし、分解すること
②単純化すること
先にポイントとしてあげた「区分けし、分解する」「単純化する」ための思考法として役立つのが、今回紹介する鈴木進介さん著書『問題解決のためのセパレート思考』だ。
では、本書のタイトルとなっている「セパレート思考」とはどのような思考法なのだろうか?
一言でいうと、「ざっくりと仕分けし、シンプル化することで、何をすべきか?が見える"魔法"の思考法」である。
よく我々は問題に直面したとき、「問題をそのまま直視し、そのままの状態で解決しよう!」と思考錯誤することがある。
小さな問題であれば、このやり方でも問題はないが、少し複雑な問題になると、「問題をそのまま直視し、そのままの状態で解決しよう」と思考錯誤しても解決できないことの方が多い。
なぜなら、小さな問題が絡み合って大きな問題となっており、頭の中で想定できる範囲を超えてしまっているからだ。
そのため、一生懸命解決案を見出そうとしても糸口すら見いだせない状況となり、膠着状態に陥ってしまう。
このようなとき、本書で伝えているのは「仕分けて、引き算をする」ということだ。
たいていの問題はいろいろな要素が複雑に絡み合っている。
そのため、そのまま複雑な状態で解決策を見出そうとしても、かえってややこしい状況となる。
まず、問題を仕分けることで整理し、糸口を見える状態をつくることが必要となる。
そして、次に不要なものを捨てる。小さくすることで解決策を考えやすくなる。
仕分けて捨てる!それによって第一歩が見いだせる例が本書の本文に書いているので紹介したい。
仕事においても、出勤してからToDoリストを作成している人がいます。ToDoリストとは、仕事でやるべきことを書きだして優先順位をつけるためのものです。紙に書く人からスマホで管理する人までさまざまでしょう。
あなたなら、仕事の優先順位はどのようにつけますか?
いきなり、業務項目を優先順位別につけますか?
たとえば、「重要なもの」と「重要でないもの」や、「今日すべきもの」と「明日以降でよいもの」、「自分の作業」と「他人からの依頼分」などと、まずは仕分けするのではないでしょうか。
この仕分けなくして、いきなり優先順位をつけるのは難しいはずです。言い換えれば、仕分けをするだけで優先順位づけや行動の第一歩目が出やすくなります。
(鈴木進介著『 問題解決のためのセパレート思考 』 より P41)
これを読むと、どのように仕分ければよいのかが分かりやすい。
その中でも特に僕が効果を実感しているのが「抽象的視点と具体的視点の往復」である。
一つの視点ではなかなか見えないものが、その反対の視点を具体的に考えてみる。
それを往復しながら考えてみることでヒントが見いだせる場合が多いのだ。
問題解決の良いアイデアが出なければ、それは仕分けを行なう絶好のタイミングです。いったん立ち止まり、抽象化と具体化の両軸で頭の中を一度整理していきましょう。
前述した「目的と手段」の内容にも関連しますが、アイデアの行き詰まりは、見ている視点を切り替えてみることが大切です。
ここでは、それぞのの特徴の違いを仕分けしておきましょう。抽象的なことと具体的なことを仕分けするときの基準にしてみてください。
大切なことは、考えが行き詰まったときに、「今」どちらの思考で考えたほうが現状を打開できるのか、頭の中を「仕分け」して視点を切り替えることです。繰り返しますが、頭の中を仕分けるときに、 頭の中だけで仕分けるのではなく、実際に紙に書いてみてください。
新たな選択肢は、抽象的と具体的の仕分けから見えてきます。具体的に考えて行き詰まれば抽象的に考え、抽象的で前進しなければ具体的に考えてみることをおすすめします。
(鈴木進介著『問題解決のためのセパレート思考 』 より P41)
本書の効果を実感するには実際に自分でやってみることが一番だ。
区分けの仕方は直感でかまわない。
紙を用意して本書を読みながら、目の前にある問題や課題を仕分けてみよう。
本書の効果が実感できるはずだ!
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