何度かこのブログでも紹介した「仕事でもプライベートでも役立つプロセス思考」を10/28(水)を開催しました!今回の記事では、セミナーの開催レポートとなります。
今回のセミナーでは、以下の2つについてお話をいただきました。
今回のセミナーでは、以下の2つについてお話をいただきました。
1.プロセスとは?
2.価値とは?
2.価値とは?
いずれもITILに基づいてのお話のため、一般的な概念とは多少違うところがあるかもしれません。その点はご了承ください。
まずは「プロセス」について。
ITサービスマネジメントのベストプラクティスであるITILでは「プロセスは4つの特徴がある」と説明しております。
①特定の目的を達成するための一連の活動
②インプットとアウトプットがある
③ステークホルダー(関係者)がいる
④活動の状況が測定可能である
図で表すと以下のようになります。
これらの4つの特徴で物事を捉えるようになると、「うまく行っているのか?」「何が問題か?」が非常に分かるようになります。
プロセスを身近な例で当てはめてみる!
沢渡先生はセミナーで「パン屋さん」の例で4つの特徴を説明しておりましたが、ここではイベント開催のキッカケとなった「ダイエット」の話題を例に説明したいと思います。
(例)ダイエット
・プロセス
週3回以上ジムに通い、トレーナーの指導のもと、1回あたり2時間のダイエットに効果のある運動を行う
・プロセス
週3回以上ジムに通い、トレーナーの指導のもと、1回あたり2時間のダイエットに効果のある運動を行う
1.目的
太り気味の解消。健康の生活を送るために痩せたい!
2.インプットとアウトプット
①インプット
ダイエットを行うための必要なノウハウ
②アウトプット
体重を1ヶ月で3kg落とす
3.ステークホルダー
・ダイエットを応援してくれる人(家族、友人)
・運動を指導する人(ジムのトレーナー)
4.計測可能
・運動回数(週3回以上ジムに通ったか?)
・運動時間(1回2時間以上、ジムで運営を行ったか?)
・運動内容(トレーナーの指導に従い運動を行ったか?)
・効果(1ヶ月で3kgのダイエットは成功したか?)
このように、プロセスをプライベートにおける目標達成においても活用できるわけです。
「価値」を「有用性」と「保証」で考える!
次に、「価値」について。
ITILでは、価値を以下の2つで考えます。
①有用性:望むべきものを得ることができるか?
②保証:有用性がどのように提供されるか?
今回のセミナーでは、以下の公式で表しておりました。
・価値=有用性×保証
セミナーでも話題になった「美味しラーメン屋さん」を例に考えてみましょう。
「このラーメン屋さんはとにかく"美味い"と評判だ。しかし、店主がきまぐれのため、いつ店を開いているか、分からない…」
このラーメン屋さんは価値が高いでしょうか?
"有用性"と"保証"という2点で考えてみましょう。
「美味い!」と評判なので、"有用性"という意味では"高い"です。しかし、「いつやっているか分からない」ので、"保証"という意味では"低い"です。従って、このラーメン屋さんは「さほど価値は高くない」と言えそうです。
このように、自分の仕事も"有用性"と"保証"で"価値"を評価してみるといいかもしれませんね?
最後に
今回のセミナーは、ITILをベースに沢渡先生にお話しをしていただきました。
ITILはITサービスの世界で標準的な知識体系として主に使用されております。
しかし、ITの世界でないからといって、活用できないものではありません。業務改善はもちろん、プライベートの目標達成においても役に立つ知識体系です。
セミナーでお話いただいた内容のエッセンスを紹介いたしましたが、この記事が、読者のみなさんにお役にたてばうれしいです。
(追伸)
セミナーで"美味しいラーメン屋さん"の話題が出たので、帰りに沢渡先生をはじめ、数名でラーメンを食べに行きました。
みそラーメンが美味しかった~!
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>>次はこちら!
【書評】ITILの有用性を認識させる新人ガールの奮闘記!『新人ガール ITILを使って業務プロセス改善します!』(沢渡あまね著)
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